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スタジオ銀月

スタジオ銀月は北白川の疏水沿いにある、銀月アパートメントの一角の部屋を絵画表現を主とした4人でシェアアトリエとして利用している。

大正期に建てられたとされる銀月アパートメントには、日本の原種の桜が庭に植わっているなど100年近い歴史を持った貴重な建築物である。

また、有名な映画監督や表現者が住んでいた噂や、映画や小説の舞台になったりと文化を感じることができる。このような歴史的な場所で表現を探求する。

高尾岳央/ Takehiro Takao
1998年 大阪県生まれ
2022年 京都芸術大学美術工芸領域卒業
2024年 京都芸術大学大学院美術工芸領域修士課程 修了

現代における絵画を試行する。画面に触れることなく絵の具を定着させ、
途切れることなく線を引き続けることが可能なエアブラシを描画道具などに用いる。
都市の記号である文字、建築、景色などをモチーフに用い、複数の時間と視点を持った流動的な絵画空間を構築する。

個展
2023年「終わらない部屋」Marco Gallery|大阪
2024年「Panorama」 WALL_alternative|東京

グループ展
2024年「slide/shift」千總ギャラリー|京都
2024年「丸の内アートアワード2024」|東京
など

澤田 光琉/ Hikaru Sawada
1999年 滋賀県生まれ
2019年 東北芸術工科大学 美術科 洋画コースへ交換留学
2021年 京都芸術大学 美術工芸学科 油画コース 卒業

完成した自分の鉛筆デッサンが他の学生に比べて、淡くぼやけて見えることに劣等感を感じていた。
何度も鉛筆の線を重ねて慎重に形を追っても、出来上がる絵は熱量に反していつも淡白だった。
重ねられた線は対象を形作りつつも、明暗の差を埋めているようであった。
しかしそれは友達をなだめている時の心の働きに近かったように思う。
 親しい人がいがみ合っているあの空気が苦手で、間を取り持つことがよくある。
話を聞くと概ね、憶測による当事者間のすれ違いであって、悪意は互いにないことが見えてくる。
相手を推察による全体的な理解に留まらせず、細部を知ろうとすることこそ、隔たりを埋める振る舞い方であると考えている。

個展
2023年「Dusty Mirror」LIGHT HOUSE GALLERY | 東京
2023年「光の触れ方」genzai | 滋賀
2024年「Full Screen」京都 蔦屋書店|京都

グループ展
2021年「ネコにはもう届かないものと手料理」MITTS Fine Book Store | 滋賀
2022年「1998」GALLERY ROOM・A | 東京
2022年「NEWoMan YOKOHAMA × The Chain Museum Vo.5」NEWoMan YOKOHAMA | 神奈川
2023年「Artists’ Fair Kyoto 2023」渉成園 | 京都
2023年「DOOMs」SOM GALLERY | 東京

賞歴
2021年「2020年度 京都芸術大学卒業制作展」 保坂健二郎賞

呉 瑋瑩/ Wu Weiying
1996年 中国 深圳深圳生まれ
2024年 京都芸術大学大学院美術工芸領域修士課程 修了

私は感覚に大きく依存する人間で言葉を読み取ったりイメージに触れたりする際、
それらはいつも物質的な形で私に理解され五感と繋いていることがある。
私の絵はいくつの言葉から始まる。言葉がイメージをもたらす。
イメージが出来事をもたらす。単語やイメージを遊びながら画面を構成し、生命の中の不鮮明で幽微な関係を伝えている。

グループ展
2023年 「渋谷スタイル1.7」 西武渋谷|東京
2023年 「CHANGTINGGALLERY EXHIBITION」|東京 など
受賞歴
2021年 シェル美術賞(現在 イデミツ美術賞) 入選|東京

白石 効栽/ Kousai Shiraishi
1998年生まれ  長野県出身
2022年 京都芸術大学美術工芸領域卒業
2024年 京都芸術大学大学院美術工芸領域修士課程 修了

白石は幼少期の時期を韓国で過ごした経験を持つ。
現在、住んでいる日本から離れた場所で幼少期の原体験を追い求め絵画で語ろうとする。
一見安定した絵に見えるが何処か歪さがある。
この歪さは手には入らない何かを追い求め描く作者の感覚に鑑賞する我々も入り込むことができるような隙間を生み出す。

グループ展
2023年「痕跡」CANDYBARGallery白石効栽 近藤亜美 2人展|東京
2023年HIROSHIMA L GALLERY|広島
2023年「世界分割線」西武渋谷店|東京 など

個展
2024年「目の中の壁」FUGA Dining |東京
2024年 「見えないトンネル」Haku Kyoto |京都 など

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梶原瑞生

主に西洋のクラシック音楽への興味を基点とし、正しく組み立てられた楽譜を身体的な体験を通して分解・再構築することで作品を制作している。記号を他の情報で再解釈することで、音楽を通した古典と現代をつなぐ新しい方法を模索し、現代の芸術表現の可能性を探っている。

1993年大阪府生まれ、京都市在住。2016年、京都造形芸術大学(現京都芸術大学)卒業。2020年、同大学大学院修士課程修了。展覧会『Not so slow, but not so fast.』(2021 / KUNST ARZT / 京都)グループ展『FIERLD WORK』(2020年 / 東京都美術館)など。レジデンス・プログラム『ARCUS project(2022年 / 茨城)『Cité internationale des arts』(2021年 / パリ)など。

三保谷将史

大阪出身。高校卒業後、独学で写真をはじめる。のち展覧会等で発表を行う傍ら、写真と美術に関わる様々な職種を経験する。自身の日常を対象とした制作を続けており、2016年頃からはカメラを使わない写真技法を主軸に、最近は絵を描いたりもしている。関心は現代からイコンまでを射程とした写真の原理、メディアと意識構造の関係。

主な個展
2024 Photo Drawing (明治の家, 北海道)

2021 Untitled (UNKNOWN KYOTO, 京都)
2019 Images are for illustration purposes (KANA KAWANISHI PHOTOGRAPHY, 東京)
2014 インセクトゥム (La galerie, 大阪)
2012 マチノファスマ (Itohen, 大阪)

主な参加展覧会・アートフェア
2023 BANGKOK ART BOOK FAIR (バンコク , タイ)
2022 DOOKS book exhibition vol.7 (PARTHENON TAMA 市民ギャラリー , 東京)
2021 UNSEEN (アムステルダム , オランダ)
2020 ARTISTSʼ FAIR KYOTO (京都文化博物館別館)
2019 浅間国際フォトフェスティバル (御代田写真美術館 , 長野)
2019 大理国際写真祭 (大理市 , 中国)
2019 Today is (Sony Square Shibuya, 東京)
2018 Next Project (明治の家 , 北海道)
2016 写真は版画のようなものだと気づいた (iTohen, 大阪)

共同制作・制作協力
2020-2022 PICTURE / FOCUS ( 城下浩伺 絵画作品 )
2019- JAPAN UNK RADIO ( ポッドキャスト )

アーティストインレジデンス

2024 再来AIR (「再来」さんや 小さい芸術祭, 東京)

2024 NEXT Project AIR (東川町国際写真フェスティバル, 北海道)

受賞
2023 IMA next #41 OPEN CALL ショートリスト
2019 TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD #8 ファイナリスト
2018 JAPAN PHOTO AWARD 太田睦子氏選
2018 HARIBAN AWARD ショートリスト

出版
2021 Images are for illustration purposes (DOOKS 出版)

教育
2015 大阪ビジュアルアーツ専門学校 写真学科 夜間部 卒業

六根由里香

周囲にあるモノが咄嗟に目の端に飛び込んでくる経験をチャンスイメージと見なし、リトグラフやシルクスクリーンなどの版画技法を用いてイメージの諸相を再提示する作品を制作する。

1995年大阪府生まれ。

2021年京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程版画領域修了。